産地から焙煎所へ|NOVOLDのサプライチェーン透明化

NOVOLD COFFEE ROASTERSの店頭看板。徳島市マリンピア沖洲のロースタリー

一杯のコーヒーが手元に届くまでには、産地の生産者から焙煎所、そしてお客様の元へと続く長い道のりがあります。「どこの、誰が、どのように」育てた豆かが見えること。それは、品質を保証する技術的な要件であると同時に、生産者へのリスペクトを形にする倫理的な責務でもあります。

本ページでは、NOVOLD COFFEE ROASTERSが取り扱うコーヒー豆の調達から、お客様の手元に届くまでのプロセスを、できる限り透明に開示します。

調達パートナー ── 徳島ブラジルコーヒ店の93年

NOVOLDのブランドオーナーである有限会社徳島ブラジルコーヒ店は、1932年(昭和7年)の創業以来93年にわたり、コーヒー生豆の調達と焙煎を専業としてきた企業です。長年の取引で築かれた商社・輸入業者とのネットワークが、現代のスペシャルティコーヒー流通で当社の調達力を支える基盤になっています。

「徳島で初めてコーヒー豆販売を始めた先駆者」として、地元の喫茶店・飲食店との信頼関係を90年以上築き続けてきた実績。その目利きが、NOVOLDで全国に届けられるすべての豆に反映されています。

生豆の調達基準 ── スペシャルティグレードに限定

NOVOLDで取り扱う生豆は、すべてスペシャルティコーヒー協会(SCA)が定める「カップ評価80点以上」のスペシャルティグレード基準を満たすものに限定しています。これは100点満点で訓練を受けた専門家が複数で評価し、欠点豆の混入が極めて少ないことが客観的に裏付けられた品質基準です。

調達時に確認する項目

  • Country(生産国): ブラジル / コスタリカ / エチオピア / グアテマラ / インドネシア など
  • Region(生産地域): ミナスジェライス州セラード地域 / タラス / イルガチェフェ郡 / ウエウエテナンゴ / スマトラ島北部 リントンニフタ など
  • Farm(農園): 山口農園 / グラナディージャ農園 / アリーチャ村 / エルインヘルト農園 など、特定可能な農園レベルまで
  • Variety(品種): ブルボン / カトゥアイ / エチオピア原種 / ティピカ / ラスーナ など
  • Process(精製方法): ナチュラル / ウォッシュド / ハニープロセス / アナエロビックナチュラル / スマトラ式 など
  • Elevation(標高): 850〜2,200m(産地・農園による)

これら6項目すべてが特定可能であること──「From Seed to Cup(種から一杯のカップまで)」というスペシャルティコーヒーの基本理念に立ち返り、トレーサビリティを最低条件として運用しています。

輸入から焙煎所までの流れ

段階 場所 主な作業
① 生産 各生産国の農園 収穫・精製・乾燥(アフリカンベッド等)・袋詰め
② 輸出 生産国の輸出業者 カッピング評価・グレーディング・船積み
③ 輸入 日本の商社・輸入業者 通関・倉庫保管(定温・定湿管理)・サンプル送付
④ 入荷 徳島ブラジルコーヒ本社(マリンピア沖洲) 生豆の受け入れ検査・カッピング再評価
⑤ 焙煎 NOVOLDロースタリー 豆ごとの焙煎機選定(Probat or Loring)・焙煎
⑥ 品質チェック NOVOLDロースタリー カッピング・選別・包装直前の最終確認
⑦ 発送 NOVOLDロースタリー 焙煎日表示・密閉袋詰め・直送

各段階で記録が残り、生産国の特定可能な農園から、徳島の焙煎所、そしてお客様の元まで、商品ロットごとに辿れる体制を維持しています。

焙煎所での品質管理

焙煎所で焙煎豆の品質を手のひらで確認する様子。Probat UG22nを背景に

受け入れ検査

生豆が徳島の本社工場に到着した時点で、まずカッピングによる再評価を実施。輸送中の品質変化や、サンプルと実ロットの差異を確認し、想定品質を満たさない場合は焙煎前に対応を判断します。

焙煎中の管理

三代目代表・櫻井健司が毎日焙煎現場に立ち、その日の気温・湿度・豆の状態を見極めながら焙煎を行います。Probat UG22n(1971年製・ヴィンテージ)と Loring S35 Kestrel(四国地方で唯一の最新鋭機)を豆ごとに使い分け、それぞれの豆が持つ最良のポテンシャルを引き出します。

焙煎後のカッピング

焙煎済みの豆は、出荷前に再度カッピングで品質を確認。SCA基準に基づくフレーバープロファイルが、想定通り表現されているかをチェックします。コーヒーインストラクター1級・アドバンスドコーヒーマイスター・Jr.スペシャルティコーヒーカッパーの資格を持つ三代目が、最終ジャッジを担当しています。

鮮度を守る最後のプロセス

焙煎したての豆を鮮度を保ったまま袋に充填する様子

焙煎後のコーヒー豆は、空気・光・湿気・温度の影響で時間とともに劣化します。「焙煎所からの直送」とは、この劣化が始まる前の最も鮮度の高い状態でお客様にお届けする仕組みです。

NOVOLDが守る鮮度基準

  • 必要量のみ焙煎: 在庫を持たず、注文ごとにその都度必要な量を焙煎
  • 焙煎日の明示: パッケージに焙煎日を表示。お客様が「飲み頃」を判断できる情報開示
  • 密閉包装: 焙煎後の豆を脱気密閉袋に充填し、酸化と湿気から保護
  • 焙煎所直送: 倉庫経由ではなく、焙煎現場から直接発送

透明化への姿勢

「コーヒーの伝統を守りつつ、新しいコーヒー文化を築いていきたい」──NOVOLDというブランド名に込められたこの想いは、単に焙煎技術の話ではありません。生産者・輸入経路・焙煎技術・配送までのすべてを、できる限りお客様に開示することで、嗜好品としてのコーヒーの本質的な価値を取り戻したいという宣言です。

本ページの情報に過不足や疑問がある場合、商品個別の質問でも、サプライチェーン全体に関する問い合わせでも、いつでもお問い合わせください。「From Seed to Cup」の透明性は、お客様との対話を通じて磨かれるものだと考えています。

関連情報

本ページの内容は、有限会社徳島ブラジルコーヒ店および取扱商品データに基づき作成されています。流通プロセスは商品・ロットにより一部異なる場合があります。