コーヒーが趣味の人の始め方|初心者がゼロから揃える道具・豆・淹れ方ガイド

コーヒーが趣味の人の始め方|初心者がゼロから揃える道具・豆・淹れ方ガイド

コーヒーは最もコスパの良い大人の趣味

新しい趣味を探している大人は、意外と多いものです。でも、ゴルフは道具にお金がかかる。釣りは場所を選ぶ。楽器は騒音が気になる。そんな中、コーヒーという趣味が静かに注目を集めています。

理由はシンプル。初期投資が少ない、自宅で完結する、そして奥が深い。数千円の器具と一袋の豆があれば今日から始められる手軽さがありながら、産地の違い、品種の違い、精製方法の違い、焙煎度合いの違い—— 追求し始めると果てしない奥行きが広がっている。カフェ通いだけでは見えなかった景色が、自分で淹れた一杯の中に広がるのです。

一人でも楽しめるし、誰かと共有しても楽しい。朝の5分から始められるし、休日を丸一日費やしても飽きない。年齢も性別も関係なく、自分のペースで深められる—— コーヒーは、大人にとって最もコストパフォーマンスの高い趣味の一つではないでしょうか。

 

ステップ1 |まずカフェでいろいろ飲んでみる

「コーヒーを趣味にしよう」と決めたとたん、器具を揃えたくなる気持ちは分かります。でも、ちょっと待ってください。いきなりドリッパーやミルを買う前に、やるべきことがあります。

それは、いろいろな豆を飲んで「自分の好み」を知ること。

街のスペシャルティコーヒー専門店を訪れ、シングルオリジンの豆を一杯ずつ試してみましょう。エチオピアのフルーティーな華やかさが好きなのか、ブラジルのナッツ系の穏やかさが好きなのか、マンデリンの重厚な深みが好きなのか。好みの方向性が見えてくると、次に買う豆を選びやすくなります。

お店のバリスタに「初心者なんですが、おすすめの産地は?」と聞いてみるのもいい。コーヒーの世界は、教えてもらうことで一気に視界が開けることがあります。「酸味が苦手なんです」と伝えれば、ナッツ系の穏やかな豆を薦めてくれるでしょう。「フルーティーなのが好き」と言えば、アフリカ系の豆に出会えるはず。

 

ステップ2 |手挽きミルとドリッパーを手に入れる

好みの方向性がなんとなく掴めたら、いよいよ自分で淹れる準備。最低限必要なのは、手挽きミルとドリッパー、そしてペーパーフィルター。合わせて数千円からスタートできます。

手挽きミルで豆を挽く瞬間は、コーヒー趣味のハイライトの一つ。ゴリゴリという手応えとともに、挽きたての豆から立ち上る香りが鼻腔を満たす。この香りを知ってしまうと、もう粉で買う気にはなれません。

ドリッパーは最初の一つなら、入手しやすく情報も豊富な定番モデルを選ぶのが無難です。注ぎ口の細いケトルも用意できるとベターですが、最初はやかんやポットでも始められます。完璧な環境を整えることより、「とにかく一杯淹れてみる」ことの方が大切。

 

ステップ3 |信頼できるロースターの豆を選ぶ

器具を手に入れたら、次は豆選び。ここが趣味としてのコーヒーの分かれ道になります。

スーパーやコンビニで手に入る豆は、手軽ですが「趣味」として楽しむには物足りないかもしれません。産地の個性や精製方法の違いが味に現れにくく、飲み比べても差が分かりにくい。せっかく趣味にするなら、スペシャルティコーヒーを専門に扱うロースターから購入することをおすすめします。

NOVOLD COFFEE ROASTERS(NCR)は、1932年創業の老舗が「伝統と革新」をテーマに立ち上げたブランド。代表の櫻井健司氏はコーヒーインストラクター1級、アドバンスドコーヒーマイスター、Jr.スペシャルティコーヒーカッパーの資格を持つ専門家で、その目利きで選ばれた6銘柄は、コーヒー趣味の「最初の教科書」として理想的なラインナップです。

ブラジル、コスタリカ、エチオピア、グアテマラ、インドネシア——産地も品種も精製方法も異なる豆が揃っているからこそ、飲み比べることで「自分の好み」がさらに鮮明になっていきます。

 

ステップ4 |記録して、比較して、沼にハマる

ここからが本番です。淹れたコーヒーの記録をつけ始めると、趣味としての深みが一気に増していきます。

今日使った豆は何か。何グラム使ったか。湯温は何度だったか。蒸らし時間は。味の印象は——甘い、酸っぱい、苦い、華やか、穏やか。手帳でもスマホのアプリでも、形式は何でもかまいません。

記録を続けていると、ある時ふと気づきます。「ブラジル山口農園のナチュラル精製はアーモンド感が強い。でもフルッタ アナエロビックのナチュラルは全然違って、チェリーのような赤系果実が前に出る。同じブラジルでも精製方法が変わるとこんなに違うのか」。こうした発見が、次の疑問を呼びます。

「嫌気性発酵ってどんな製法?」「ウォッシュドとナチュラルの違いは?」「標高が味に与える影響は?」。品種への興味、精製方法への興味、焙煎度合いへの興味。一つの疑問が次の疑問を呼び、気づけば立派な「コーヒー沼」の住人に。

NCRの6銘柄は、まさにこの沼への入り口として設計されたかのような多様性を持っています。ナチュラル精製のブラジル、イエローハニーのコスタリカ、ウォッシュドのグアテマラ、スマトラ式のマンデリン。精製方法だけでも4種類。それぞれの違いを自分の舌で確かめていく過程は、終わりのない楽しみです。

 

よくある質問

Q. コーヒーを趣味にすると、月額どのくらいかかりますか?

豆の消費量によりますが、毎日1〜2杯飲む場合、月に200〜400g程度の豆を使います。スペシャルティコーヒーの豆は100gあたり800〜1,500円が一般的なので、月額2,000〜6,000円程度。カフェで毎日一杯飲むより経済的な場合が多く、趣味としては非常に手頃。器具は最初に揃えればしばらく買い足す必要はないので、ランニングコストは豆代がメインです。

Q. コーヒーの資格は取った方がいいですか?

趣味として楽しむだけなら、資格は必須ではありません。ただ、体系的に学びたいという方には「コーヒーマイスター」などの資格取得を目指す過程で知識が整理され、味わいの幅が広がることもあります。NCR代表の櫻井健司氏もコーヒーインストラクター1級やアドバンスドコーヒーマイスターの資格を保有しており、こうした学びの姿勢がプロの品質を支えています。まずは楽しむことを優先し、もっと深めたくなったら検討してみてはどうでしょう。

Q. コーヒーは一人でも楽しめる趣味ですか?

むしろ、一人でこそ存分に楽しめる趣味です。自分のペースで豆を選び、自分の好みに合わせて淹れ方を調整し、静かに味わう。その一連の時間が、日常から切り離された「自分だけのリチュアル」になります。もちろん、友人や家族に淹れてあげたり、豆の話で盛り上がったりと、誰かと共有する楽しみ方もある。一人で深められて、誰かと分かち合える。コーヒーはそんな柔軟さを持った趣味です。