なぜ食後にコーヒーを飲みたくなるのか

フランスやイタリアでは食後のエスプレッソ、日本の喫茶店では食後のブレンドコーヒー。世界各地の食卓で、食事の締めにコーヒーが親しまれています。
食後にコーヒーを求めたくなるのは、満腹感が残るなか、ほろ苦い一杯が口の中をリセットしてくれる心地よさがあるからかもしれません。食事の余韻に句読点を打つように、コーヒーが「ごちそうさま」の気持ちを完成させてくれます。
1932年に徳島市大工町で創業した有限会社徳島ブラジルコーヒは、徳島の喫茶文化と共に歩んできました。「食後の一杯」もまた、その長い歴史の中で多くの人に親しまれてきました。今日の食卓でも、食後のコーヒーは特別な存在であり続けています。
食後におすすめのコーヒー豆の特徴

食後のコーヒーに何でも合うかというと、実はそうでもありません。食事を終えた口の中で心地よく感じる一杯には、いくつかの条件があります。
渋みが少ないこと
食後の口の中は、料理の風味がまだ残っている状態。ここに渋みの強いコーヒーが入ると、不快な後味が重なってしまうことがあります。渋みが強すぎず、クリーンで雑味の少ない豆を選ぶのが、食後のコーヒーにはおすすめです。
料理の後味を邪魔しないこと
主張が強すぎるコーヒーは、せっかくの食事の余韻を塗り替えてしまいます。食後の一杯は「主役」ではなく「名脇役」。料理の世界観を壊さず、それでいて存在感もある。そんなバランスが求められます。
穏やかな味わいであること
極端に酸味や苦味が際立つ豆よりも、バランスの取れた味わいの方が食後に好まれる傾向があります。全体のバランスが整った穏やかな味わいこそ、食後のコーヒーにふさわしいでしょう。
食後の定番にしたいブラジル山口農園

上記の条件をすべて満たす、食後のコーヒーの「ど真ん中」。それがブラジル山口農園の豆です。
ミナスジェライス州セラード地域で、伝統的なブルボン種を守る日系生産者の共同栽培による豆。ナチュラル精製で仕上げられ、味覚チャートでは甘味4、香り3、コク2、酸味2、苦味2という穏やかなプロファイルを持っています。
キャラメルとヘーゼルナッツを思わせる甘い香りに、まろやかな口当たり。酸味も苦味も強く出ず、後味はすっきりしています。この「角がない」味わいが、料理の余韻を壊すことなく、口の中を穏やかにリフレッシュしてくれます。
NCRでは、1971年製のProbatと希少なLoring、性質の異なる2台を豆ごとに使い分けています。山口農園はLoringで中煎りに。三代目焙煎士の櫻井健司が「毎日ブラックで飲んでも飽きのこない一杯」と話す、まろやかな仕上がりです。
料理別|食後におすすめのコーヒー豆

和食の後には「ブラジル山口農園」
焼き魚、煮物、味噌汁。繊細な味付けの和食の後には、やはりブラジル山口農園の穏やかさが最適。
ナッツの甘みが、出汁の旨味の余韻と静かに溶け合います。主張しすぎず、それでいて豆本来の豊かな風味をしっかりと感じられる味わい。和食の「丁寧さ」にふさわしい一杯です。
イタリアンの後には「マンデリン エスペシャル」
パスタやピザ、リゾットなど、オリーブオイルやチーズを多用したイタリアンの後には、インドネシア マンデリン エスペシャルの力強さが心地いい。
チョコレートのような甘さとスパイスの気配、土を思わせる深い余韻。NOVOLDの豆の中でいちばん深く焼いた一杯で、コクは5段階中4。オリーブオイルやチーズの濃い味のあとでも、負けずに受け止めてくれます。
フレンチの後には「グアテマラ エルインヘルト農園」
繊細なソースが魅力のフレンチの後には、華やかな香りのグアテマラを。
ウエウエテナンゴの名門農園で、火山性土壌と冷涼な気候が育んだこの豆は、ワインやベリーを思わせる華やかな香りとナッツの香ばしさが重なる一杯。酸味は角が取れた丸みのあるもので、しっかりしたコクがソースの余韻にも負けません。NCRの豆は、ゴ・エ・ミヨ受賞のフレンチレストランでも採用されています。
来客時やおもてなしの食後コーヒーとして

自宅に来客を招いて食事を振る舞った後、食後のコーヒーまで手を抜かない。それだけで、おもてなしの印象は大きく変わります。
「食事は美味しかったけど、食後のインスタントコーヒーは普通だった」という経験はないでしょうか。逆に、食後に丁寧にハンドドリップされたスペシャルティコーヒーが出てきたら、驚きとともに「ここまでこだわっているんだ」という深い印象が残ります。
NCRの豆は、徳島県内200店以上のプロの方々に使われています。ゴ・エ・ミヨ受賞のフレンチレストランや、全国チョコレートコンテストで入賞経験のあるショコラティエが在籍するケーキ店と同じ豆を、自宅のおもてなしに使える。「この豆、実はプロのレストランでも使われているんです」。そんな会話から始まる食後のひと時は、料理の腕前以上にゲストの記憶に残るものです。
来客時の食後コーヒーには、万人受けするブラジル山口農園か、話題性のあるエチオピア アリーチャ ナチュラルがおすすめ。前者は穏やかな味わいで幅広い方に合わせやすく、後者はジャスミンのような花の香りとベリーの果実味が会話のきっかけになります。
よくある質問

Q. エスプレッソと食後の相性はどうですか?
イタリアで食後にエスプレッソが定着しているように、濃厚で少量のエスプレッソは食後にぴったり。食後の口の中をすっきりと切り替えてくれ、少量で楽しめるのも特徴です。
ただ、エスプレッソマシンが自宅にない場合は、ハンドドリップでいつもより濃いめに淹れ、食後向きのしっかりとした味わいを楽しむのも一つの方法ですよ。
Q. どの豆から試せばいいか迷います
迷ったら、穏やかで料理を選ばないブラジル山口農園から始めてみてください。和食・イタリアン・フレンチと料理に合わせて何種類か試したいときは、7種の中からお好きな3種を100gずつ選べるお試しパックもあります。
産地や製法の違いを飲み比べる
産地や製法の違いは、文字で読むより並べて飲むほうが早くわかります。
お好きな3種を選んで、同じ日に飲み比べてみてください。



