器具を持っていなくても、お湯とカップさえあれば飲める。NOVOLD ドリップバッグ(4カップ入り)は、そういう一杯です。中身は自家焙煎のブレンド「NOVOLD ESPECIAL」。この記事では、4カップ入りと8カップ入りのどちらを選べばいいかという実際的な話と、ドリップバッグという形式が得意なこと・苦手なことを、正直に書いておきます。

まず選び方|お試しなら4杯、プレゼントや来客用なら8杯
結論から書きます。中身のコーヒーはどちらもまったく同じです。違うのは入っている個数だけ。焙煎も、ブレンドの構成も、袋の中身も、4カップ入りと8カップ入りで差はありません。
| 項目 | NOVOLD ドリップバッグ(4カップ入り) | NOVOLD ドリップバッグ(8カップ入り) |
|---|---|---|
| 中身 | NOVOLD ESPECIAL | NOVOLD ESPECIAL(同じ) |
| 個数 | 4杯分 | 8杯分 |
| 送料 | 通常の配送料がかかります | 送料無料の対象 |
| 向く場面 | まず試したい/贈り物に添える | 自宅やオフィスに常備する |
| 焙煎機 | Probat UG22n と Loring S35 Kestrel の2台 | |
| 焙煎士 | 三代目・櫻井健司 | |
ここでひとつ、はっきりさせておきたい点があります。送料無料の対象になるのは8カップ入りだけです。4カップ入りは対象外なので、「ドリップバッグなら送料がかからない」と覚えてしまうと注文のときに食い違います。送料の条件はご注文の内容によっても変わりますので、正確なところは商品ページとご利用ガイドをご確認ください。
選び方はシンプルです。ちょっとお試しで飲んでみたいなら4カップ入り、プレゼントや来客用にまとめて置いておきたいなら8カップ入り。自分用に続けて飲むと決まっている場合も、8カップ入りのほうが素直です。
中身は NOVOLD ESPECIAL|二台の焙煎機で焼き分けたブレンド

ドリップバッグに入っているのは、NOVOLD の定番ブレンド NOVOLD ESPECIAL。豆で販売しているブレンドと同じ中身です。
構成はこうなっています。ブラジル・コロンビア・グアテマラの3種を Probat UG22n で深煎りにしてブレンドし、そこへ Loring S35 Kestrel で浅煎りにしたエチオピア アリーチャを少量重ねる。まとめて一度に焼いているのではなく、別々の釜で焼き上げてから合わせています。だから「深煎りのブレンド」という一言では言い切れません。
フレーバーはダークチョコレート/キャラメル/ラズベリー。一口目に来るのはチョコレートのビターな輪郭で、中盤にキャラメルのような焦げた甘さ。そのあと、ラズベリーを思わせる明るい酸が細く差し込みます。深い側の味を覆い隠すのではなく、隙間から顔を出す程度の量。これが少量だけ加えた浅煎り側の役割です。冷めてくるほど、その香りの層ははっきりしてきます。
なお、コロンビアはこのブレンドの構成産地としてお届けしているもので、単品での取り扱いはありません。
NOVOLD の焙煎|Probat UG22n と Loring S35 Kestrel

ドイツ製・1971年製の Probat UG22n は半熱風式。釜の熱と熱風の両方で豆に火を入れる方式で、深く焼き込む豆を受け持ちます。
もう一台の Loring S35 Kestrel は対流式。単一のバーナーで焙煎と排煙焼却を同時に行う特許技術「Flavor-Lock Roast Process™」を備え、焙煎中の煙による風味への影響を抑える設計です。精密に制御された熱風をドラム内で循環させて豆を加熱し、温度・時間・ファン速度を0.1℃、1秒単位で自動制御(PID制御)します。

焼き分けを担当するのは、三代目の焙煎士・櫻井健司。二台の詳細はProbat UG22n × Loring S35 Kestrelのページにまとめました。品種や産地、焙煎が味にどう効いてくるかは、コーヒー豆の品種・産地・焙煎の関係|種類で変わる味と香りのガイドをどうぞ。
ドリップバッグの淹れ方|お湯とカップだけで完結する

用意するものは、カップとお湯だけです。ミルもドリッパーもサーバーも要りません。個包装なので計量も不要で、1袋がそのまま1杯分になります。
手順はこうです。袋を開けてバッグを取り出し、カップの縁に引っ掛けて広げる。まずお湯を少しだけ注いで20秒ほど待ちます——この蒸らしを飛ばさないでください。粉が湯を吸ってふくらむ時間を取ると、味の出方がはっきり変わります。そのあと2〜3回に分けて、合計150ml前後を目安に注ぎます。
湯温は90℃前後。沸騰したてを直接注ぐと苦味が出すぎます。沸かしてから少し置いたくらいがちょうどいい温度です。注ぎ終えたらバッグを持ち上げて外します。最後の一滴まで絞らないこと。絞ると雑味が落ちます。
濃さの調整も簡単で、しっかり飲みたいなら湯量を120ml程度に絞る。軽く飲みたいなら180mlまで伸ばす。アイスにするなら、氷を入れたグラスの上に直接落として、湯量は100mlほどに減らしてください。氷が溶ける分を見込んだ濃さになります。
ドリップバッグで諦めること|向く人と向かない人

手軽さと引き換えに、いくつか手放すものがあります。ここは正直に書いておきます。
ひとつめは挽き目を選べないこと。豆で買えば、器具や好みに合わせて粗さを変えられます。ドリップバッグは中身が決まっているので、そこは調整できません。ふたつめは豆を挽く瞬間の香り。ミルを回した直後に立ち上がるあの香りは、ドリップバッグでは味わえません。みっつめは湯量以外の変数がほとんど無いこと。粉の量も、粉層の厚みも固定なので、淹れ方で追い込む余地は限られます。
ですから、向くのは、朝の支度でコーヒーに割ける時間が数分しかない方、職場や旅先で飲みたい方、器具を持っていないけれど自家焙煎の味を知りたい方、そして贈り物に添えたい方。相手の器具の有無を気にせず渡せるのは、ドリップバッグの大きな利点です。
向かないのは、挽き目や粉量を変えて味を追い込みたい方、フレンチプレスやエスプレッソなど特定の器具で淹れたい方、一度に2杯以上まとめて落としたい方。この場合は豆または粉での購入をおすすめします。同じブレンドは豆でも販売していますので、味を気に入ったら乗り換えるという順序も自然です。
ほかの銘柄も試してみたいなら、100gずつ3種を選べるお試しパックという手もあります。なお、こちらはお一人様2回までのご購入とさせていただいています。
よくある質問
Q. 4カップ入りと8カップ入りで、味は違いますか?
違いません。どちらも NOVOLD ESPECIAL で、焙煎もブレンドも同じです。差は入っている個数だけです。
Q. 送料はどうなりますか?
送料無料の対象になるのは8カップ入りのみで、4カップ入りは通常の配送料がかかります。条件はご注文の内容によっても変わりますので、商品ページとご利用ガイドをご確認ください。
Q. 豆で買うのと比べて味は落ちますか?
中身のブレンドは同じものです。ただし挽き目を選べず、粉量も固定されているため、豆から挽いて自分好みに調整した一杯とは体験が変わります。手軽さを優先する形式だとお考えください。
Q. 1袋で何杯分ですか? 濃さは変えられますか?
1袋で1杯分です。濃さは湯量で調整できます。標準は150ml前後、しっかりめなら120ml、軽めなら180mlを目安にしてください。
Q. 贈り物にも使えますか?
使えます。相手がミルやドリッパーを持っているかどうかを気にせず渡せるのが利点です。まとまった数を贈るなら8カップ入り、他の商品に少し添えるなら4カップ入りが選びやすいはずです。
NOVOLD COFFEE ROASTERSの強みは、性質の異なる二台の焙煎機を豆ごとに使い分ける「温故知新」の哲学にあります。
ドイツ製の Probat UG22n が受け持つのは、深く焼き込んだ豆の厚みのある味わい。
最新鋭 Loring S35 Kestrel は、精密な熱風制御で焙煎ムラを抑え、煙の影響を排した焙煎を行う設計です。
新旧二機を三代目・櫻井健司が焼き分け、浅煎りから深煎りまで、それぞれの豆が持つ最良の表情に仕上げます。





