水出しコーヒーの作り方|粉40g・水500ml・冷蔵庫で8〜12時間の完全ガイド

水出しコーヒーは、湯を使わず冷たい水に粉を漬け込み、長い時間をかけて抽出する淹れ方です。基準は粗挽きの粉40gに水500ml、冷蔵庫で8〜12時間、濾したあとは冷蔵で2〜3日。この記事は、その全体像をひとまとめにした案内です。抽出時間・保存・器具・豆といった各論は、それぞれの記事へ橋を渡します。1932年創業・徳島の焙煎所 NOVOLD COFFEE ROASTERS(ノボルドコーヒーロースターズ)が、自社の豆を前提に整理しました。

結論|水出しコーヒーとは、低温で長時間かけて抽出したコーヒー

水出しコーヒーとは、湯を使わず常温以下の水に粉を漬け込み、長い時間をかけて成分を引き出した飲みものです。当店の基準は、粗挽きの粉40gに水500ml(粉1:水12.5)、冷蔵庫で8〜12時間、濾した原液は冷蔵で2〜3日以内に飲み切ること。水出しの要点は、この3行に収まります。

カラフェから氷を入れたグラスへ、水出しコーヒーを注ぐところ

  • 粉と水:粗挽きの粉40gに水500ml(比率は粉1:水10〜12.5)
  • 時間と場所:冷蔵庫で8〜12時間
  • 保存:濾した原液のまま、冷蔵で2〜3日

この3行を固定してしまえば、あとは豆と時間を自分の好みへ寄せていくだけです。動かす変数が少ないぶん、味がずれたときに原因を特定しやすいのが水出しの良いところでもあります。

「水出しコーヒー」と「コールドブリュー」は同じもの

呼び名が違うだけで、指しているものは同じです。米国の National Coffee Association は cold brew coffee を「熱湯ではなく、室温かそれより冷たい水で淹れたコーヒー」と定義し、この名前は淹れ方に由来するもので、出し方に由来するものではないと説明しています。つまり氷を入れて飲んでも、温めて飲んでも、冷たい水で抽出したものはすべて水出しです。

浸漬式と点滴式|家庭で扱いやすいのは浸漬式

水出しの方式は2つあります。粉を水に漬けて待つ浸漬式(しんししき)と、水を一滴ずつ落として粉の層を通す点滴式(ウォータードリップ)です。市販の水出しポットの多くは浸漬式で、準備は数分、あとは冷蔵庫に置くだけ。この記事の数値も浸漬式を前提にしています。方式ごとの味の違いは水出しコーヒーメーカーの選び方(ポットの方式とおすすめ5モデル)で比較しています。

水出しコーヒーとアイスコーヒー(急冷式)の違い

水出しコーヒーと急冷式アイスコーヒーの違いは、水の温度と抽出にかける時間です。水出しは常温以下の水で8〜12時間、急冷式は85〜90℃の湯で1分30秒〜2分抽出し、氷を入れたサーバーへ落とします。着地はどちらも冷たい一杯ですが、出てくる成分が違うため味の方向も変わります。

比較項目 水出し(コールドブリュー) 急冷式アイスコーヒー
水の温度 常温以下(冷蔵庫が基準) 85〜90℃の湯
抽出時間 8〜12時間 1分30秒〜2分
粉と液体 粉40g:水500ml 粉20g:湯130〜150ml
挽き目 粗挽き 中挽き〜中細挽き
味の傾向 甘みとコクが前に出る 香りと酸が立つ
仕上がる量 500ml(数杯分) グラス1杯

National Coffee Association も、アイスコーヒーは標準的な方法で熱く淹れてから冷やしたもの、コールドブリューは室温以下の水で淹れたものであり、両者は言い換えのきく言葉ではないと案内しています。急冷式の手順はアイスコーヒーの作り方(急冷式レシピの基準は粉20g・氷100〜120g)に、どちらへ振り分けるかの判断はアイスコーヒーに合う豆の選び方(急冷式は酸味と香り、水出しは甘味とコク)にまとめてあります。

味の特徴と、まろやかになる理由

水出しコーヒーがまろやかに感じられるのは、冷たい水では熱い湯ほど多くの酸が溶け出さないためです。査読論文 Rao & Fuller(2018年・Scientific Reports)は、同じ豆・同じ比率で淹れた熱湯抽出と水出しを比べ、熱湯抽出のほうが総滴定酸度(溶け出した酸の総量)が高いと報告しています。

同じ論文の測定では、pHそのものは熱湯抽出と水出しでほぼ同じ(4.85〜5.13)でした。「水出しは酸っぱくない」の中身は、液体が酸性でなくなるということではなく、溶け出している酸の量が少ないということです。実験条件は粉35gに水350ml、室温21〜25℃で7時間、ペーパーフィルターで濾過。当店の基準(粉40g/水500ml・冷蔵庫で8〜12時間)とは条件が違うので数値をそのまま当てはめることはできませんが、水の温度が成分の溶け出し方を変えるという点は共通です。

苦味や渋みのもとになる成分も、冷水では溶け出しにくくなります。8〜12時間かけても角が立たないのはそのためです。裏を返せば、熱があって初めて立つ華やかな香りは控えめになる。グラスに残るのは、甘みと、口に感じる厚みのほうです。

基本の作り方|粉40g・水500ml・冷蔵庫で8〜12時間

水出しコーヒーの作り方は、粗挽きの粉40gと水500mlを容器に入れ、冷蔵庫で8〜12時間置いてから濾すだけです。比率は粉1に対して水10〜12.5。比率・挽き目・時間・場所という4つの数値を固定してしまえば、器具が変わっても味は大きくぶれません。

水出しコーヒーポットの茶色いフィルター部分に、袋からコーヒー粉を注ぎ入れているところ。奥には抽出を終えた濃い色のポット

項目 基準値 補足
粉と水の比率 粉1:水10〜12.5 例:粉40g/水500ml
挽き目 粗挽き〜中粗挽き 細かいほど同じ時間でも濃く出る
抽出時間 8〜12時間 焙煎度で前後する
抽出場所 冷蔵庫 常温より時間はかかるが安定する
保存 冷蔵で2〜3日 密閉して空気に触れさせない

材料(500ml分)

  • コーヒー粉:40g(粗挽き〜中粗挽き)
  • 水:500ml
  • 抽出時間:冷蔵庫で8〜12時間
  • 器:ふたのできるピッチャー、または水出し専用ポット

手順

  1. 容器にコーヒー粉40gを入れ、水500mlを注ぐ。上から一気に落とさず、粉全体に行き渡らせる。
  2. 粉全体が湿るまで、軽く一度だけかき混ぜる。
  3. ふたをして冷蔵庫へ。8〜12時間置く(途中でかき混ぜない)。
  4. ペーパーフィルターまたは金属メッシュで濾す。専用ポットならフィルターを引き上げる。
  5. 清潔なボトルに移して完成。粉は搾らないこと。渋みが出ます。

濾し方で仕上がりが変わる

同じ粉・同じ時間でも、何で濾すかで印象は分かれます。ペーパーは油分と微粉をまとめて受け止めるため後味がすっきり。金属メッシュは油分を残すので、ボディに厚みが出ます。National Coffee Association は、布フィルターはその中間で、金属より多く、紙より少なく油分と微粉を吸うと説明しています。

水は浄水した水で十分

National Coffee Association は、できれば浄水した水を使い、蒸留水と軟水器で処理した水は避けるよう案内しています。日本の水道水は多くの地域が軟水なので、浄水器を通せば条件としては足ります。硬度による味の違いはコーヒーに適した水とは?軟水・硬水で変わる味の違いで詳しく扱っています。

道具|ピッチャーで始めて、必要になったら専用ポットへ

水出しコーヒーの道具は、ふたのできるピッチャーと市販のコーヒーバッグがあれば始められます。専用ポットや専用メーカーを選ぶ理由は、濾す手間・微粉・1L以上をまとめて仕込めるかの3点に集約されます。味の輪郭を決めているのは容器の形ではなく、フィルターの素材と方式です。

器具 手軽さ・容量 味の傾向
ピッチャー+バッグ 手持ちの器で始められる 微粉が少し混ざることがある
専用ポット(浸漬式) 濾す手間がなく1Lも仕込める フィルター素材で厚みが変わる
点滴式メーカー パーツが多く分解洗浄が要る 酸と香りの輪郭が立つ
フレンチプレス 目の粗い金属フィルター 油分が残って厚みが出る

市販5モデルの方式別の比べ方と、容量ごとの選び分けは水出しコーヒーメーカーの選び方(ポットの方式とおすすめ5モデル)にまとめてあります。フレンチプレスをそのまま水出しに使う場合の扱いはフレンチプレスの使い方(「待つだけ」の浸漬式抽出)をどうぞ。同じ浸漬式でも、湯を使うかどうかで出てくるものが変わります。

豆の選び方|甘味とコクの数値が高い豆が向く

水出しコーヒーに向くのは、甘味とコクの数値が高い豆です。冷水は苦味や渋みを引き出しにくい一方、熱でしか立たない華やかな香りも残しません。当店のシングルオリジン6種なら、甘味4.0のブラジル 山口農園と、コク4.0のインドネシア マンデリン エスペシャルが水出し向きになります。

NOVOLDのブラジル 山口農園のパッケージと、脇に置かれた焙煎豆

銘柄 焙煎度 甘味 コク 向き
インドネシア マンデリン 深煎り 2.0 4.0 水出し
ブラジル 山口農園 中煎り 4.0 2.0 水出し
グアテマラ エルインヘルト 中煎り 3.0 3.0 どちらにも
コスタリカ グラナディージャ 中浅煎り 3.0 2.0 どちらにも
エチオピア アリーチャ 中浅煎り 4.0 2.0 急冷式
ブラジル フルッタ 浅煎り 3.0 1.0 急冷式

数値は当店の商品ページに掲載している5軸チャート(コク・酸味・苦味・甘味・香りを0〜5で表示)から引いています。銘柄ごとの産地・精製・フレーバーまで含めた振り分けの根拠はアイスコーヒーに合う豆の選び方(急冷式は酸味と香り、水出しは甘味とコク)が担当です。

焙煎度で決めるなら、深煎り寄りから

焙煎が進んだ豆ほど組織がもろく多孔質になり、冷水が入り込みやすくなります。深煎りが8時間から飲めるのはそのためで、浅煎りは組織が締まっているぶん12〜14時間かかります。焙煎度ごとの時間の出し分けは水出しコーヒーの抽出時間は何時間?(8〜12時間と焙煎度別の目安)にチャートがあります。

挽き目は粗挽き。注文時に指定できます

抽出時間が長いほど、挽き目は粗くするのが原則です。National Coffee Association も、水と接触する時間が長い抽出ほど粗く挽くのが一般則で、水出しは粗挽きが標準だと案内しています。当店のオンラインストアでは、豆のまま・粗挽き・中挽き・中細挽き・細挽きの5つから選べます。水出しなら「粗挽き」を。粒度ごとの違いはコーヒーの挽き方 完全ガイド(粗挽き・中挽き・細挽きの違い)で。

濃さの調整|そのまま飲むか、濃縮にするか

水出しコーヒーの濃さは、粉と水の比率で決まります。そのまま飲むなら粉1:水10〜12.5、割って飲む濃縮タイプなら粉1:水4〜5が目安です。当店の基準(粉40g/水500ml)はそのまま飲める濃さで、氷を落としても味が残るように置いています。

ガラスのピッチャーの中で、ミルクとコーヒーが上下に層になっているところ。左に白いマグカップ

タイプ 粉:水 水500mlなら 飲み方
そのまま飲む 1:10〜12.5 粉40〜50g 氷を入れてそのまま
濃縮タイプ 1:4〜5 粉100〜125g 水・ミルク・炭酸で割る

National Coffee Association が挙げている「粉1gに対して水4〜5g」は、水や氷で薄めることを前提にした濃縮の数値です。ネット上で比率が大きく割れて見えるのは、そのまま飲む前提の数字と、濃縮前提の数字が混ざっているからでもあります。どちらを作りたいのかを先に決めてください。

濃縮で作った場合の割り材と比率は、下の表が出発点です。原液のまま保存して、飲む直前にグラスの中で割ります。

割り方 原液:割り材 味の方向
水・氷だけ 1:0〜1:0.5 豆の輪郭がそのまま出る
ミルク 1:1〜1:2 甘みとコクが前に出る
炭酸水 1:1〜1:2 香りが立ち、後味が軽い
お湯 1:1 口あたりがまろやか

層を作る注ぎ方や、日ごとに割り材を変えていく組み立ては水出しコーヒーの保存期間は2〜3日(容器の選び方と割り方アレンジ)が担当です。

保存と日持ち|濾した原液を冷蔵で2〜3日

水出しコーヒーの日持ちは、濾した原液を冷蔵で2〜3日が目安です。密閉していても酸化はゆるやかに進み、最初に抜けるのは香りのほう。粉を入れたまま冷蔵庫へ戻すと漬かり続けて渋みが出るので、濾した液体だけを密閉できるガラスかステンレスの容器へ移し、ミルクや炭酸で割るのは飲む直前にしてください。

  • 濾してから保存する。粉を戻さない
  • 割らずに原液のまま持ち、飲む直前にグラスで割る
  • 容器は密閉できるガラスかステンレス。使う前に乾かす
  • 2〜3日で飲み切れる量を仕込む

豆の側の目安も添えておきます。当店の商品ページでは、未開封で焙煎後60日以内、開封後は2週間以内、挽いた豆は1週間以内を、もっともおいしいタイミングとして案内しています。水出しは一度に40gを使うので、200gの袋なら5回分。買った袋を新しいうちに使い切れる淹れ方でもあります。

よくある失敗と、その原因

水出しコーヒーが「まずい」「薄い」「濁る」と感じるとき、原因はほぼ4つに絞れます。粉が少ない、時間が足りない、挽き目が細かすぎる、濾したあとも粉が残っている。直すときは一度に一項目だけ動かしてください。同時に変えると、どれが効いたのか分からなくなります。

感じ方 主な原因 直し方
薄い・水っぽい 時間が短い/粉が少ない 時間を1〜2時間伸ばす
渋い・重い 14時間を超えて漬けた 12時間で引き上げる
濁る・ざらつく 挽き目が細かい/途中で混ぜた 粗挽きにし、最初の一混ぜだけに
香りが弱い 抽出から日が経っている 2〜3日で飲み切る量にする
飲むほど薄まる グラスの氷が溶けている 原液を凍らせたコーヒー氷を使う

抽出場所も原因になります。常温でも抽出はできますが、雑菌が繁殖しやすく、その日の室温に左右されて同じ味を再現しにくくなります。基本は冷蔵庫で。器具の手入れも効いてきます。金属メッシュは網目に微粉が詰まるので、粉が触れていた面ではなく、その反対側から水を当てて押し戻すこと。前回の油分が残っていると、その匂いが次の一杯へ移ります。

まとめて作る|1Lで仕込むときの数値

水出しコーヒーを1Lで仕込むなら、粉は80〜100g。比率は変えずに量だけを増やします。500mlの原液を1:1で割ると氷入りのグラスでおよそ4〜6杯なので、1日2杯飲む人なら500mlがちょうど2〜3日で消える量です。作る量を消費量に合わせておくと、保存の悩みはほとんど消えます。

容量 粉の量 想定
600ml前後 48〜60g 1〜2人。2〜3杯で飲み切る
1L 80〜100g 家族で飲む、数日分の作り置き
1.5L 120〜150g 週末のまとめ作り

袋の減り方も計算できます。1回40gなら、100gの袋で2回半、200gの袋で5回。1Lを週2回作るなら粉は週160〜200gで、4週なら640〜800gです。なお、湯で淹れるときの粉と湯の比率(1:15〜1:16〜1:17)は水出しとは別の数値なので、混ぜないでください。ドリップ側の考え方はコーヒーの抽出比 黄金比 1:15・1:16・1:17(豆と湯量で味が変わる完全ガイド)にあります。

よくある質問

水出しコーヒーについて、当店によく届く質問をまとめました。抽出時間は8〜12時間、保存は冷蔵で2〜3日、挽き目は粗挽き、比率は粉1:水10〜12.5。以下の回答はすべてこの基準を前提にしています。各論はそれぞれの記事に詳しく書いてあります。

水出しコーヒーは何時間で飲めますか?

8〜12時間が基本レンジです。焙煎度で前後し、深煎りは8〜12時間、中煎りは10〜12時間、浅煎りは12〜14時間が目安になります。14時間を超えると渋みと雑味が出始めます。上限は、深煎り・中煎りなら12時間、浅煎りでも14時間です。理由と焙煎度別チャートは水出しコーヒーの抽出時間は何時間?に。

水出しコーヒーは何日もちますか?

濾した原液を冷蔵で2〜3日が目安です。密閉していても酸化はゆるやかに進み、香りから先に抜けていきます。粉を入れたまま置くと漬かり続けて渋みが増すため、濾した液体だけを密閉容器へ。容器の選び方は水出しコーヒーの保存期間は2〜3日にまとめています。

水出しコーヒーとアイスコーヒーの違いは何ですか?

水の温度と時間が違います。水出しは常温以下の水で8〜12時間、急冷式のアイスコーヒーは85〜90℃の湯で1分30秒〜2分抽出し、氷で一気に冷やします。水出しは甘みとコクが、急冷式は香りと酸が前に出ます。

水出しコーヒーの豆の量はどれくらいですか?

水500mlに対して粉40g(粉1:水12.5)が基準です。1Lなら80〜100g、1.5Lなら120〜150g。比率を保ったまま量だけを増やしてください。濃縮タイプを作る場合だけは別で、粉1:水4〜5まで濃くします。

水出しコーヒーが薄いのはなぜですか?

時間が短いか、粉が少ないかのどちらかがほとんどです。まず時間を1〜2時間伸ばし、それでも薄ければ粉を5gずつ増やします。器具を買い替える前に、比率と時間を点検してください。薄さの原因は、たいてい数値の側にあります。

常温で作ってもいいですか?

可能ですが、冷蔵庫をおすすめします。常温は雑菌が繁殖しやすく、室温によって抽出の進み方が変わるため、同じ味を再現しにくくなります。抽出が早く進むぶん、時間の管理もシビアになります。

水出しはカフェインが少ないのですか?

当店が確認した範囲では、言い切れません。根拠として参照した査読論文(Rao & Fuller, 2018)が測定しているのは酸の量とpHで、カフェイン量の比較は扱っていないためです。カフェイン量は粉と水の比率や時間でも変わるため、この記事では数値を示しません。

どんな豆でも水出しにできますか?

できます。そのうえで向き不向きはあり、甘味とコクの数値が高い豆ほど冷水との相性が良くなります。浅煎りの豆を使うなら時間を12〜14時間まで伸ばしてください。挽き目はどの豆でも粗挽きが基準です。

目的別|次に読む記事

この記事は水出しコーヒーの全体像です。時間・保存・器具・豆という各論は5本の記事に分けてあり、数値はすべて同じ基準(粉40g/水500ml・粗挽き・8〜12時間・冷蔵で2〜3日)でそろえてあります。どの記事から読んでも数字がぶつかりません。いま詰めたい場所から進んでください。

まとめ|今夜、冷蔵庫に一本

水出しコーヒーは、粗挽きの粉40gと水500mlを冷蔵庫で8〜12時間。濾して、2〜3日で飲み切る。覚えることはこれだけです。あとは豆と時間の組み合わせを、自分の側へ寄せていく作業になります。夜に仕込んで、朝、扉を開ける。その待ち時間までが水出しの一部です。

最初の一本に選ぶなら、甘味4.0のブラジル 山口農園。ミナスジェライス州セラード、標高940mでブルボン種を守る農園の豆で、キャラメルとヘーゼルナッツの甘さが冷水でも残ります。酸味は2.0と控えめなので、氷だけで飲む日に向きます。

ブラジル 山口農園 ブラジル 山口農園 ¥2,420〜 商品を見る →

ミルクで割る前提なら、コク4.0・苦味3.0のインドネシア マンデリン エスペシャル。スマトラ島北部の指定農家から買い付けた標高1,300mの深煎りで、チョコレートとブラウンシュガーのフルボディ。厚みのある豆はミルクに埋もれにくいので、牛乳で割る一杯を主役にしたい日はこの一本です。

インドネシア マンデリン エスペシャル インドネシア マンデリン エスペシャル ¥2,600〜 商品を見る →

NOVOLD COFFEE ROASTERS(ノボルドコーヒーロースターズ)は、1932年創業の徳島ブラジルコーヒ店が手がけるコーヒーブランドです。創業から94年(2026年9月時点)。三代目・櫻井健司(コーヒーインストラクター1級)が、ドイツ Probat 社の UG22n(1971年製)と、国内でも希少な Loring S35 Kestrel の二台を豆ごとに使い分けています。冷蔵庫の扉を閉めてから朝までの時間を預けるに足る一杯を、徳島から全国へお届けします。

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