スペシャルティコーヒーとは|SCAJとSCAの定義・普通のコーヒーとの違い・選び方

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スペシャルティコーヒーとは|SCAJとSCAの定義・普通のコーヒーとの違い・選び方

「スペシャルティコーヒー」という言葉は日常的に見かけるようになりましたが、その中身を正確に説明したものは多くありません。日本のSCAJと国際団体のSCAとでは、定義の立て方そのものが違うからです。この記事では両者の定義を公式サイトの原文にあたって整理し、普通のコーヒーとの違い、評価項目、値段の理由、通販での選び方までをまとめました。1932年創業・94年(2026年9月時点)の焙煎所NOVOLD COFFEE ROASTERS(ノボルドコーヒーロースターズ)が扱う7銘柄の産地データも実例として載せています。

結論|スペシャルティコーヒーとは何か

スペシャルティコーヒーとは、カップの液体の風味が際立って優れ、その品質が栽培から抽出までの一貫した管理で支えられているコーヒーを指します。日本のSCAJは「風味の素晴らしさ」と「From seed to cup の一貫管理」を軸に定義し、国際団体のSCAは2021年以降、「際立つ属性によって認識され、市場で付加価値を持つもの」という属性ベースの定義を採用しています。

焙煎機の冷却皿でかき混ぜられる焙煎直後のコーヒー豆

押さえておきたいのは、SCAJとSCAは別の団体で、定義の書き方も違う点です。日本語の記事では「スペシャルティコーヒー=SCAが定めた80点以上のコーヒー」と一括りに説明されがちですが、これは正確ではありません。80点がどこから来た数字かは、第3章で原典にあたって整理します。

表記も整理しておきます。SCAJ・SCAともに正式表記は「スペシャルティコーヒー」ですが、「スペシャリティコーヒー」というカナ表記も広く使われています。英語 specialty のカナ化の揺れで、指しているものは同じです。

SCAJの定義|「カップの中の風味」から始まる考え方

SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)の定義は、消費者が手に持つカップの中の風味が素晴らしい美味しさであること、を出発点に置いています。そのうえで、豆(種子)からカップまでの全段階で一貫した体制・工程・品質管理が徹底していることを必須条件としています。点数から入るのではなく、味と工程の両面から定義しているのが特徴です。

SCAJ公式サイトに載る定義の冒頭は、次のとおりです。

消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。

風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと。

(出典:日本スペシャルティコーヒー協会「スペシャルティコーヒーの定義」)

SCAJが求める5つの要件

原文の「具体的には」以降を整理すると、次の5つです。

  • ①栽培から品質管理まで:生産国で栽培管理・収穫・生産処理・選別・品質管理が適正になされていること
  • ②生豆の状態:欠点豆の混入が極めて少ない生豆であること
  • ③輸送と保管:適切な輸送と保管により、劣化のない状態で焙煎されること
  • ④焙煎豆の状態:焙煎後も欠点豆の混入が見られないこと
  • ⑤抽出:適切な抽出がなされ、カップに生産地の特徴的な風味特性が表現されること

SCAJはこれを「From seed to cup(種から一杯のカップまで)」とまとめています。注目したいのは⑤に抽出が含まれる点です。産地と焙煎所がどれだけ丁寧に仕事をしても、最後に淹れる段階が雑であれば定義を満たしません。売り手だけで完結する品質ではないわけです。

さらにSCAJは、生産国から消費国にいたるコーヒー産業全体の永続的発展に寄与するものとして、サステナビリティとトレイサビリティの観念を重要なものと位置づけています。味だけでなく、その味が続けて作られる仕組みまでを射程に入れた定義です。

SCAの定義と「80点以上」の関係|属性ベースへの転換

SCA(Specialty Coffee Association)の現行定義は、点数ではなく属性を軸にしたものです。公式サイトは「際立つ属性によって認識されるコーヒー、またはコーヒー体験であり、その属性ゆえに市場で付加価値を持つもの」と定義し、「単一のスコアや味の記述子を超える」と明記しています。よく語られる「80点以上」は本文に登場しません。

SCA公式サイトの原文は次のとおりです。

Specialty coffee is a coffee or coffee experience recognized for its distinctive attributes, and because of these attributes, it has significant extra value in the marketplace.

(出典:Specialty Coffee Association「What is Specialty Coffee」)

SCAはこの定義を、風味・香り・口当たりといった内在的な属性(intrinsic attributes)と、産地・生産者・栽培方法・精製方法といった情報としての属性(extrinsic attributes)の両方を考慮するものだと説明しています。価値を置く属性は市場や人によって異なる、という前提の定義です。

では「80点以上」はどこから来たのか

この数字の位置づけは、SCAが2021年に公開した白書『Towards a Definition of Specialty Coffee: Building an Understanding Based on Attributes』ではっきりします。白書は、業界に存在した定義を振り返る箇所で次の例を挙げています。

  • 同語反復的なもの:「スペシャルティコーヒーとは特別なコーヒーである」
  • 狭く技術的なもの:「スペシャルティグレードのサンプルはカテゴリー1の欠点がゼロで、カテゴリー2の欠点が5つ以下でなければならない」
  • 同じく技術的なもの:「スペシャルティコーヒーとは100点満点で80点を超える評価を受けたコーヒーである」

そのうえで白書は、これらの定義は「役に立たないほど曖昧か、広く適用するには特定的すぎる」ために機能してこなかったと述べ、簡潔で包括的な定義はそれまでSCAから公開されたことがない、と明言しています。つまり80点は、SCAのカッピングフォームを用いた評価の実務から広まった歴史的な目安であり、SCAが現在掲げる定義そのものではありません。

現在SCAが整備しているのはCoffee Value Assessment(CVA)という枠組みです。物理的特性・感覚的な記述・嗜好に基づく印象・情報としての属性という4側面を組み合わせて評価する設計で、嗜好評価にはSCA Standard 104が用意されています。単一の点数に集約する方法から、複数の軸で記述する方法へ移ったと理解するのが実態に近いです。

ただし、80点という目安が実務から消えたわけではありません。生豆の売買では今も広く使われています。点数帯ごとの味わいの違いはカッピングスコア80点以上の意味で解説しています(こちらは点数帯を実務上の目安として読み解く記事です)。

普通のコーヒーとの違い|測る「ものさし」が違う

スペシャルティコーヒーと普通のコーヒーの最大の違いは、味の優劣ではなく評価に使うものさしが違うことです。SCAJは、両者をカップ評価基準に基づき液体の風味で判別・区分すると定めたうえで、スペシャルティに使う尺度は、一般コーヒーの判定に適用される欠点チェックの尺度とは全く異なる、と明記しています。

焙煎機からサンプルスプーンで豆の状態を確かめる焙煎の現場

実務の言葉に置き換えると分かりやすくなります。一般のコーヒー(SCAJの表記では「メインストリーム・コーヒー」)の品質管理は、欠点の少なさを見る減点方式が中心です。対してスペシャルティコーヒーは、欠点がないことを前提に、どんな個性がどれだけ際立っているかを見ます。

比較軸 スペシャルティコーヒー 一般のコーヒー
評価の考え方 風味の質を加点で見る 欠点の少なさを見る
産地情報 農園・品種まで特定 国名や地域名まで
酸味の扱い 明るい酸は長所 抑える対象になりがち
焙煎 豆ごとに設計 大きなロットで均一化
設計の狙い 個性を立たせる 味を安定させる

一般のコーヒーが劣っているという話ではありません。大量に同じ味を安定して供給する目的には、均一化された設計のほうが合理的です。価格差の中身はスペシャルティコーヒーと普通のコーヒー、何が違う?でも扱っています(同記事も80点を実務上の目安として用いています)。

カップ評価の7項目|SCAJは何を見ているか

SCAJは、スペシャルティコーヒーのカップ・クォリティを判定する尺度として7項目を公開しています。カップのきれいさ、甘さ、酸味の特徴評価、口に含んだ質感、風味特性、後味の印象度、バランスの7つです。このうちSCAJが「スペシャルティコーヒーと一般のコーヒーを区別する最も重要な項目」とするのが、5番目の風味特性です。

評価項目 何を見ているか
①カップのきれいさ 汚れや風味の欠点が無いこと
②甘さ 収穫時の熟度と均一さ
③酸味の特徴評価 酸の強さではなく質
④口に含んだ質感 粘り・密度・滑らかさ
⑤風味特性 産地特性が出ているか
⑥後味の印象度 甘さで消えていくか
⑦バランス 突出や欠落が無いか

各項目にはSCAJによる説明が添えられています。①のカップのきれいさは、栽培地特性「Terroir」がはっきり表現されるために必須の透明性があること、と定義されます。風味に汚れや欠点があると産地由来のプロフィールが隠れ、飲む人が感知しにくくなるためです。

③については、SCAJは酸度の強さではなく酸の質を評価すると明記しています。刺激的な酸味、キレの無い酸味、劣化した嫌な酸味は、あってはならないとされます。「スペシャルティコーヒー=酸っぱい」というイメージがありますが、定義の側は質の低い酸味を明確に排除する立場です。

④には、口に含んだときの量感と質感は同じではない、という注意書きがあります。量感に気をとられると、不快なザラつきをコクと取り違えるという指摘です。7項目を自宅で体験したい方は自宅でカッピングに挑戦をどうぞ。

トレーサビリティ|産地の6項目が言えるか

トレーサビリティとは、その豆が「どこの、誰によって、どのように」作られたかを追跡できることを指します。実務では、生産国・地域・農園(または組合)・品種・精製方法・標高という6項目が特定できるかどうかが目安になります。SCAJも定義本文で、トレイサビリティを重要な観念として挙げています。

手のひらにすくった豆と緑の葉のイメージ写真

NOVOLD COFFEE ROASTERSは、この6項目すべてが特定できることを調達の最低条件として運用し、その内容を産地から焙煎所へ|サプライチェーンで公開しています。

開示項目 当店の開示内容(例)
Country(生産国) ブラジル/コスタリカ/エチオピア ほか
Region(生産地域) イルガチェフェ郡アリーチャ村 ほか
Farm(農園・組合) 山口農園/エルインヘルト農園 ほか
Variety(品種) ブルボン/カトゥアイ/エチオピア在来種
Process(精製方法) ナチュラル/ウォッシュド/イエローハニー
Elevation(標高) 850〜2,200m(産地・農園による)

なお当店は、取り扱う生豆を「カップ評価80点以上」のスペシャルティグレード基準を満たすものに限定しています。前章のとおりSCAの現行定義そのものではありませんが、生豆の売買で通用する目安として自社の調達基準に採用しています。

焙煎所に届いたあとの工程も記録に残します。輸出時のカッピング評価とグレーディング、入荷時の受け入れ検査とカッピング再評価、焙煎後の出荷前カッピング。一つのロットにつき最低3回カップで確認する流れです。焙煎はProbat UG22n(1971年製)と、国内でも希少なLoring S35 Kestrelを豆ごとに使い分けています。

シングルオリジンとブレンド|どちらもスペシャルティになりうる

シングルオリジンコーヒーとは、産地を単一に限定したコーヒーを指す言葉です。国単位のこともあれば、農園や区画まで絞り込むこともあります。対してブレンドは、複数の豆を組み合わせて一つの味を設計したものです。スペシャルティコーヒーかどうかは風味と工程管理で決まるため、ブレンドだからスペシャルティではない、とはなりません。

シングルオリジンの魅力は、産地の個性がそのまま出ることです。7項目でいえば⑤の風味特性、Terroirがどれだけ純粋に出ているかを味わえます。一方ブレンドは、単独では出せない味の重なりを設計できます。優劣ではなく使い分けの問題です。

当店はシングルオリジン6種とブレンド1種の計7銘柄です。

区分 銘柄 生産国
シングルオリジン ブラジル 山口農園 ブラジル
シングルオリジン ブラジル フルッタ アナエロビック ナチュラル ブラジル
シングルオリジン コスタリカ グラナディージャ コスタリカ
シングルオリジン エチオピア アリーチャ ナチュラル エチオピア
シングルオリジン グアテマラ エルインヘルト グアテマラ
シングルオリジン インドネシア マンデリン エスペシャル インドネシア
ブレンド ノボルドエスペシャル 複数国

6種はシングルオリジンのコレクションにまとめています。ブレンドの設計思想はブレンドコーヒー豆の選び方もどうぞ。

なぜ値段が高いのか|工程の数がそのまま価格になる

スペシャルティコーヒーが高い理由は、希少性そのものよりも定義を満たすために必要な工程が多いことにあります。SCAJの定義は、栽培管理・収穫・生産処理・選別・品質管理・輸送・保管・焙煎・抽出のすべてで一貫した管理を求めます。その一つひとつが人手と時間を要し、原価に積み上がります。

焙煎機の前に立ち、冷却皿の豆を見守る焙煎の現場

  • 収穫:熟度の均一さが甘さに直結するため、完熟した実を選んで摘みます。機械で一括収穫する方式より手間が増えます
  • 選別:欠点豆の混入が極めて少ない状態にするには、生豆でも焙煎後でも選別が必要です
  • 輸送・保管:劣化のない状態で焙煎に回すため、定温・定湿の倉庫を経由させます
  • 評価:産地に加え、入荷時と焙煎後にもカップで確認します。そのたびに豆と時間を使います
  • 焙煎:豆ごとに焙煎設計を変えるため小ロット運用になり、一括で焼く方式より効率は落ちます

もう一つ、1杯あたりに直すという見方があります。当店の推奨レシピは1杯あたり豆15g。200gの袋なら約13杯分で、200g ¥2,420の銘柄なら1杯約182円、¥2,860の銘柄でも約215円です(価格は2026年9月時点)。豆を10gに抑えれば、¥2,420の銘柄で1杯約121円まで下がります。

袋の値段は高く見えても、1杯に直すと印象は変わります。銘柄ごとの計算はスペシャルティコーヒー1杯のコストはいくら?で比較しています。

選び方|焙煎度・精製・産地の3つの入口

スペシャルティコーヒーを初めて選ぶときは、焙煎度・精製方法・産地の3つを入口にすると迷いません。味の方向をいちばん大きく決めるのは焙煎度です。浅いほど酸味と香りが前に出て、深いほど苦味とコクが前に出ます。当店は浅煎り・中浅煎り・中煎り・中深煎り・深煎りの5段階で表記しています。

精製方法は、収穫した実から生豆を取り出す工程の違いです。果肉をつけたまま乾かすナチュラルは果実感と甘さが出やすく、果肉を洗い流すウォッシュドは輪郭のはっきりした味になりやすい傾向があります。詳しくはコーヒーの精製方法を全解説にまとめています。

銘柄 焙煎度 精製方法 主な風味
ブラジル フルッタ アナエロビック ナチュラル 浅煎り 嫌気性発酵後にナチュラル レッドワイン、ラズベリー
エチオピア アリーチャ ナチュラル 中浅煎り ナチュラル レッドワイン、ストロベリー
コスタリカ グラナディージャ 中浅煎り イエローハニー はちみつ、ナッツ
ブラジル 山口農園 中煎り ナチュラル キャラメル、ヘーゼルナッツ
グアテマラ エルインヘルト 中煎り ウォッシュド ヘーゼルナッツ
インドネシア マンデリン エスペシャル 深煎り スマトラ式 チョコレート、スパイス
ノボルドエスペシャル 表記なし ウォッシュド/ナチュラル ダークチョコレート、キャラメル

ノボルドエスペシャルに焙煎度の表記がないのは、深煎りの豆と中浅煎りの豆を焙煎後に混ぜ合わせているためです。単一の焙煎度では表せません。

産地と標高も手がかりになります。一般に標高が高いほど昼夜の寒暖差が大きく、実がゆっくり成熟します。

銘柄 生産地域 標高
ブラジル 山口農園 ミナスジェライス州セラード地域 940m
ブラジル フルッタ ミナスジェライス州セラード地域 1,080m
インドネシア マンデリン スマトラ島北部 リントンニフタ 1,300m
グアテマラ エルインヘルト ウエウエテナンゴ 1,500〜2,000m
エチオピア アリーチャ イルガチェフェ郡アリーチャ村 1,800〜2,000m
コスタリカ グラナディージャ タラス 1,850〜1,950m

酸味が苦手な方は中煎り以上から始めるのが無難です。浅煎りが合わなかった方は、スペシャルティコーヒーがまずいと感じる原因で抽出側の要因を整理しています。段階分けの一般論はコーヒー豆の焙煎度合い一覧もご覧ください。

通販で買うときの見方|5つのチェックポイント

通販でスペシャルティコーヒーを買うときは、商品ページに産地の6項目が書かれているかを最初に確認してください。生産国だけでなく地域・農園・品種・精製方法・標高まで書かれていれば、その店が生豆の素性を把握している証拠になります。書かれていない項目が多いほど、味の予測は立てにくくなります。

焙煎した豆の香りを手のひらで確かめる焙煎の現場

  • ①産地の6項目:生産国・地域・農園または組合・品種・精製方法・標高が書かれているか
  • ②焙煎度:段階が明示されているか。酸味寄りか苦味寄りかの見当がつきます
  • ③焙煎日:賞味期限だけでなく、いつ焼いた豆かが分かるか
  • ④挽き方の選択:豆のままを選べるか。器具に合わせた挽き目を指定できるか
  • ⑤少量から試せるか:いきなり500gではなく、100gや200gから買えるか

鮮度の目安も確認しましょう。当店のよくあるご質問では、賞味期限を粉は発送日より2ヶ月、豆のままなら3ヶ月としています。いちばん美味しいのは未開封で焙煎後60日以内、開封後は2週間以内、挽いた豆は1週間以内が目安です。

挽き方は抽出器具に合わせます。ペーパードリップなら中細挽き、フレンチプレスなら粗挽き、エスプレッソやマキネッタなら細挽きが目安です。迷ったら中細挽きなら大きく外しません。当店は豆のままを含む5種類から選べます。

なお当店は税込¥5,000以上で全国送料無料です(一部地域を除く)。通販での豆選び全般はコーヒー豆通販おすすめ|初心者向け選び方完全ガイドで解説しています。

よくある質問

スペシャルティコーヒーについて、検索でよく調べられている疑問にお答えします。表記の揺れ、80点という基準の扱い、シングルオリジンとの関係、酸味への不安、価格、鮮度、最初に買う量まで、8つの質問をまとめました。定義の細部は本文の該当章もあわせてご覧ください。

「スペシャリティコーヒー」と「スペシャルティコーヒー」、どちらが正しい表記ですか?

SCAJ・SCAともに日本語の正式表記は「スペシャルティコーヒー」です。ただし「スペシャリティコーヒー」も英語 specialty のカナ表記として広く使われており、指している対象は同じです。どちらを見かけても、別の規格を意味しているわけではありません。

スペシャルティコーヒーは必ずカッピング80点以上なのですか?

現在のSCAの定義に「80点以上」という条件は含まれていません。SCA公式サイトは、定義が単一のスコアや味の記述子を超えるものだと明記しています。80点はカッピングフォームによる評価の実務から広まった歴史的な目安で、生豆の売買では今も使われ、当店も調達基準として採用しています。

シングルオリジンとスペシャルティコーヒーは同じ意味ですか?

別の概念です。シングルオリジンは産地を単一に限定したという産地の話で、スペシャルティコーヒーは風味の質と工程管理の話です。シングルオリジンでも品質が伴わないものはあります。重なることは多いものの、イコールではありません。

ブレンドはスペシャルティコーヒーに含まれないのですか?

含まれます。SCAJの定義は、カップの風味の素晴らしさと、種子からカップまでの一貫した品質管理を条件としており、単一産地であることは条件にしていません。スペシャルティグレードの豆で設計したブレンドも、スペシャルティコーヒーとして扱われます。

スペシャルティコーヒーは酸っぱいのが苦手でも飲めますか?

飲めます。SCAJは酸度の強さではなく酸の質を評価すると明記しており、刺激的な酸味や劣化した酸味はあってはならないとしています。気になる場合は中煎り以上から試してください。当店なら中煎りのブラジル 山口農園、深煎りのインドネシア マンデリン エスペシャルが選びやすい入口です。

スペシャルティコーヒーはなぜ値段が高いのですか?

定義を満たすために必要な工程が多いからです。完熟した実を選んで摘む収穫、欠点豆を取り除く選別、定温・定湿での保管、複数回のカッピング、豆ごとの小ロット焙煎と、どの段階にも人手と時間がかかります。1杯あたりに直すと、当店の推奨レシピ(豆15g)で約182円からです。

買ったあと、どのくらいの期間で飲み切ればよいですか?

賞味期限は、粉なら発送日より2ヶ月、豆のままなら3ヶ月です。いちばん美味しく飲めるのは、未開封で焙煎後60日以内、開封後は2週間以内、挽いた豆は1週間以内が目安になります。保存は直射日光と高温多湿を避けた常温が基本で、開封後はジッパーを閉じるか密閉容器に移してください。長期保存は密閉のうえ冷凍も可能です。

初めて試すなら、どの量から始めるのがよいですか?

100g単位から始めるのがおすすめです。銘柄ごとの個性が大きく、最初の1袋で好みが決まるとは限りません。複数の銘柄を少量ずつ飲み比べると、自分が酸味寄りか苦味寄りかの見当が早くつきます。当店なら各100gを3種選べるお試しパックが、この目的に合った入口です。

まとめ|定義を知ると、選ぶ基準が手に入る

スペシャルティコーヒーとは、カップの風味が際立って優れ、その品質が種子から一杯までの一貫した管理で支えられているコーヒーです。SCAJは風味と工程の両面から、SCAは属性ベースで定義しており、「80点以上」は現行のSCA定義そのものではなく、実務に根づいた歴史的な目安です。

定義を押さえる実益は、商品ページの読み方が変わることです。産地の6項目、焙煎度、焙煎日。この3点を見るだけで、その豆が自分の好みに合うかの見当がつきます。

まずは少量から試したい方には、お好きな3種を各100gずつ選べるお試しパックをご用意しています。

お試しパック お好きな3種(各100g) お試しパック お好きな3種(各100g) ¥2,800 商品を見る →

華やかな香りから触れてみたい方には、標高1,800〜2,000mのイルガチェフェ郡アリーチャ村で育った中浅煎りの一杯もおすすめです。

エチオピア アリーチャ ナチュラル エチオピア アリーチャ ナチュラル ¥2,860〜 商品を見る →

産地から焙煎所までの流れは、産地から焙煎所へ|サプライチェーンもあわせてご覧ください。

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